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ログイン中:二階堂 玲
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【上級アクセス権限】特殊保護児童対象者ファイル

対象者 H110707-CL-003

幼少期の写真
証明写真
氏名 二階堂 玲 (にかいどう あきら)
生年月日 1999年 7月7日
現所属 警視庁 刑事部 捜査第一課 強行犯捜査係(巡査)
備考 社会福祉法人「たいようの園児童保護施設」出身。養子縁組。

出自に関する調査記録

対象者は平成11年(1999年)7月7日、上記施設にて発見・保護。

旧・宗教法人「まなざし会」の内部資料に記された、教義上の重要人物であると推測される。 対象者を旧・「まなざし会」がその行方を追い続けていることから、特殊保護児童対象者として認定した。

特異な対人影響に関する監視報告

対象者には、幼少期より周囲の人間に対し無自覚に秘密や隠し事を暴露させるという特異な精神感応能力が観測されている。 以下はその具体的事例の一部である。

高校時代:
クラスメイトのAが起こした窃盗の事実を対象者にのみ詳細に自白。結果Aは自主退学に至る。対象者は「普通に話を聞いただけ」と報告。

渋谷署 地域課時代:
管内で発生した連続放火事件の被疑者(当時、完全黙秘)に対し、職務質問を行っただけで詳細な犯行手口と動機を自白させた。 対象者は「なにをせずとも被疑者が話し始めた」と報告。


私生活:
対象者と親密になった複数の人物(交際相手、友人等)が、短期間で精神的に不安定になる傾向を観測した。 原因は、対象者の前で自らの隠したい過去や秘密を意図せず吐露してしまうことに起因する自己嫌悪と対人恐怖とみられる。



対象者本人に上記能力の自覚はない模様。 自身を「人間関係の構築に問題を抱えた孤立しがちな人間」と認識している。 対象者は他者との深い依存関係を構築できず、外部からの影響を受けやすい孤立状態を維持している。これは管理上好ましい状態と判断する。

精神分析及びリスク評価

担当監督官である瓶子雄一朗警部は、対象者をあくまで「保護」対象と認識しその能力の封印を望んでいるようである。 これは対象者の潜在的な有用性を著しく損なう極めて近視眼的な判断である。

対象者の能力は、管理下に置くことで対テロリズム、防諜、及び国家の重要機密に関わる尋問において、既存のいかなる手段をも凌駕する唯一無二のものとなり得る。

また、当該監督官が間もなく定年退職を迎えるという事実は、 我々が対象者の精神に直接介入し、その所有権を完全に掌握するための好機となる。

よって、瓶子警部の退職を計画移行のタイムリミットと設定。 彼の在職中は現状の「保護監視」を継続しつつ、退職と同時に対象者の能力を測定・分析し、将来的な「活用」を視野に入れた第二段階の管理計画へ速やかに移行することを上申する。

Veritas odium parit.されど洞窟の炎である