教主・衣囃子静寂 師 講話
◆1998年 まなざし謝恩集会にて
今日は来てくださってありがとう。
こうしてみなさんのお顔を見ていると、
ここに来るまでのあなたたちの人生を、少しだけ想像してしまいます。
きっと、たくさんの「言えない辛さ」を抱えてきたのではないでしょうか。
話しても、誰も私を理解をしてもらえない。
つい見栄を張って、虚しくなってしまった。
誰かの悪い秘密を知ってしまってモヤモヤしてしまう。
なぜ私達はこんなにもすれ違い、孤独なのでしょう。
それは、我々の心が目に見えない分厚い壁に覆われているからです。
その壁の正体こそ、この世界に蔓延る「秘密」や「嘘」なのです。
一つ、古代の哲学者の書いた物語をお話しさせてください。
ある洞窟に、生まれた時からずっと鎖に繋がれた人々がいました。
彼らは振り向くことができず、眼の前の壁だけを見て生きています。
彼らの背後には燃える火があります。
その火によって、前の壁には人や動物の「影」が映し出される。
彼らはその影しか見えず、
その影こそがこの世界の真実の姿だと信じていました。
本当の世界を知らないまま…。
これは他人事ではありません。私たちもこの囚人たちと同じなのです。
「嘘」ばかりの世界を見ているに過ぎないのです。
そしてその「嘘の世界」は私たちを孤独にし、すれ違いを生んできました。
だからこそ、私たちは「真実の世界」を求め、
誰もが「嘘」を持たず、ありのままで繋がり合える世界を目指しています。
それは誰も傷つくことのない、理解と平和の世界への「再構築」です。
ですがそれを成すのは、残念ながら私ではありません。
少し、昔話をさせてください。
私は戦中の生まれで、空襲で家族を失いました。
焼け野原に立ち、お腹をすかせ、孤独に震えていた私の頭に
突然、鮮烈なビジョンが視えたのです。
それは「神の子」がその炎で世界を導くお姿でした。
その時から私の役目は決まりました。
私は、神の子がいらっしゃるその時まで、礎を築く準備をしているに過ぎません。
そしてその時はもうすぐなのです。
まもなく顕現される「神の子」が持つ御力は、
人々の心を溶かしてくれる温かな灯火です。
その火に照らされれば、全ての秘密や嘘は消え、
私たちは初めて本当の意味で繋がり、幸せになれるのです。
みなさん。
我々はついに、その炎の母たる「叡視(えみ)」様を見つけました。
もうすぐ美しい世界がやってきます。
その時を、私と一緒に待ちましょう。