捜査完了 お疲れ様でした
あなたは事件の真相にたどり着きました。
俺は、二階堂 玲だ。
自分の手綱を握るのは、自分自身でしかない。
あれから警察を辞め、ひっそりと探偵事務所を開いた。
自分のこの力は今も好きにはなれない。
だが、こいつのおかげで救えた人もいる。
少しだけこの力との付き合い方が分かってきたようだ。
定年退職した瓶子さんが、今では事務所を手伝ってくれている。
「俺はお前に力を使われたって、なーんにも隠すことねえからな!」
豪快に笑うその顔に、思わずつられて笑ってしまった。
――落ち着いたら、あの人たちの墓参りに行こう。
そう思った時、7月の風が優しく頬を撫でていった。