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【極秘】宗教法人「まなざし会」関連事案 内部報告 1/2

管理番号: PSD-SAO-2015-17-A
事件名: 宗教法人「まなざし会」による違法開発事件及び関連事案
作成日: 2015年9月4日
作成部署: 警視庁公安部 特務専従室・捜査一課 合同捜査本部


本報告書は、宗教法人「まなざし会」における、不法監禁及び人権侵害事案に関するものである。

1. 事案概要

2015年7月15日、暁晃山(ぎょうこうざん)山間部において、地元猟師の報告により、宗教法人「まなざし会」団体施設の方角より異音がするとの報告から、 無許可の森林開拓及び施設建築の事実を確認した。森林法及び建築基準法違反の容疑が濃厚となったため、当法人施設への立ち入り調査を実施。
当該施設は建設途中であったが、押収した設計図から地下シェルターを含む極めて大規模な建築計画であったことが判明した。 その過程において、複数の信者に対する長期的な不法監禁、及びそれに伴う重大な人権侵害の事実が発覚した。
本報告書は、報道規制対象となった当該事案の真相について詳述するものである。

2. 判明した事実

a) 集団洗脳の実態
当教団は独自の教義を用いて信者を精神的に支配していた。 外部情報を遮断した閉鎖的環境下で、独自の価値観を繰り返し刷り込むことにより信者の正常な判断能力を著しく阻害していた模様。 これにより、後述する不法監禁等の非人道的行為に対する抵抗感を麻痺させていたと見られる。 信者の多くは、自らが被害者であるという認識すら喪失している状態が確認された。

b) 不法監禁及び虐待行為
施設内の地下シェルター及び施錠された複数の個室から、衰弱した状態の信者11名を保護した。 保護された者の中には栄養失調状態にある者、拷問をうかがわせる外傷を持つ者も含まれていた。 押収した内部文書及び他の信者からの供述によれば、教義に反発、あるいは疑念を抱いた信者は異端者と見なされ、 懲罰として日常的に監禁・虐待の対象となっていたことが判明した。

 
資料:2015-17-A.jpg 関連資料

c) 不審死との関連
過去数年間にわたり、教団から離脱したとされる信者の中に後に変死体(自殺として処理)や行旅死亡人として発見された者が複数名存在することを確認した。 これらの死亡事案について、当教団が組織的に関与した疑いが極めて濃厚である。 監禁されていた被害者の供述からも、「処理」と称される、自殺に見せかけた殺害行為が常習的に行われていたことが示唆されている。

d) 重要参考人の特定と失踪
不法監禁の被害者及び他の信者からの供述により、教団内で特別な待遇を受けていた女性の存在が判明した。 施設内の特定個室から、平成9年(1997年)に失踪した当時16歳の少女「志麻田 愛未(しまだ えみ)」の所持品と見られる私物が複数発見された。 これらの状況証拠から、教団が志麻田愛未を長年にわたり拉致・監禁しなんらかの意図で組織の中枢に置いていたものと断定する。 しかし当庁が施設へ立ち入る直前、教団幹部らが志麻田を別の場所へ移送したとの情報があり捜索時、既にその姿はなかった。 その後の足取りは現在も不明であり、重要参考人として引き続き捜査を行うものとする。

3. 所見

宗教法人「まなざし会」は、宗教活動を隠れ蓑に組織的な集団洗脳、不法監禁、及び殺人を実行していた、極めて悪質な犯罪組織と断定される。 事案の性質が社会に与える影響を考慮し、報道は違法開発容疑に限定することになった。 一連の真相については今後一切を非公開とし、厳重な情報管理下に置くことが望ましい。

(次頁へ続く)