お迎えに参りました
はじめまして、二階堂 玲 様。
いいえ、我々の『神の子』よ。
驚かれているかもしれませんね。
我々はずっと貴方様のことを見ていました。
その特別な力ゆえに誰にも理解されず、常に孤独であったことも知っています。
ですが、もうその苦しみを一人で抱える必要はありません。
これからは我々が常におそばにおります。
貴方様のお力を理解し祝福する我々が、貴方様の家族となります。
この日を迎えるまで、我々の捜索は実に難航を極めました。
そこで私たちは一つの賭けに出ることにしたのです。
神の子の行方のことを知っているであろうあの刑事…瓶子雄一朗に。
叡視様には神の子を見つけ出すために、
最後の「道標」として努めを果たしていただきました。
叡視様の亡骸に当時の学生証を持たせれば、
あの執念深い刑事が無視するはずがありません。
あの刑事は叡視様を探しておりましたから。
予想通り、瓶子は食いついてきました。
ですが、瓶子雄一朗は貴方様…二階堂玲にこの件を託しました。
それで全ての点が繋がったのです。
貴方様のお名前は、神の子の候補者リストの最上位にございましたから。
これも衣囃子静寂師のお導きでしょう。
貴方様をお迎えするための計画は果たされたのです。
貴方様をお迎えする準備は整っております。
ともに嘘に満ちた世界を、美しい姿へと再構築いたしましょう。
もう、何も苦しむことはございません。
ありのままのご自分を解き放ちましょう。
唯一無二の『神の子』よ。
我々はあなたをお迎えに参りました。